帝国ホテル 東京(千代田区内幸町1)は2月1日から、バイキング利用客のサポートを行う案内スタッフ「バイキングコンシェルジュ」の配置を始めた。おすすめ料理の案内や取り分け方のアドバイス、料理と相性の良いドリンクの提案などを行う。
1958年(昭和33年)に「インペリアルバイキング」がオープンした当時のメニューの表紙をデザインした「バイキングコンシェルジュ」のバッジ
「バイキングコンシェルジュ」が常駐するのは本館17階のビュッフェレストラン「インペリアルバイキング サール」のディナータイム。
「バイキング」の呼称は、同ホテル初代総料理長の村上信夫さんがパリで修行中に、当時の同ホテル総支配人の指示を受けて北欧の伝統料理「スモーガスボード」を習得し、帰国後の1958(昭和33)年8月1日に日本初の食べ放題レストラン「インペリアルバイキング」をオープンしたのが始まり。当時上映されていた映画「バイキング」で海賊たちが豪快に食べるシーンがイメージに合ったことでその名が付けられたという。
3人の「バイキングコンシェルジュ」には、帝国ホテルやバイキングにまつわる歴史やレストランサービスの基礎知識、マナーなどが出題される同ホテルレストラン部独自の試験「バイキングマイスター検定」に合格し、加えてソムリエ資格やレストランサービス技能士、テーブルマナー認定講師などの専門的な資格を保有しているスタッフが任命される。その目印となるバッジには「インペリアルバイキング」オープン当時のメニューの表紙があしらわれている。
同ホテル広報担当者は「当店に初めていらっしゃるお客さま、何かお困りのことや疑問があるお客さまはバイキングコンシェルジュに気軽に声を掛けていただければ」と話す。
バイキングコンシェルジュが常駐するディナータイムの営業時間は17時30分~21時30分。料金などの詳細は同レストランのホームページで確認できる。