スウォッチ グループ ジャパン(中央区銀座7)は来春、「ニコラスG.ハイエックセンター」(中央区銀座7)を銀座・中央通り沿いにオープンする。
スウォッチ グループは世界で約3,600億円の売上高を誇り、世界中に157以上の独立した事業組織と30カ国以上に現地法人を統括する世界最大の時計グループとして知られる。
同ビルは「世界で初めてのウォッチ・ランドマーク」で、スウォッチ グループ本社(スイス)代表取締役会長のニコラス・G・ハイエックさんの名を冠し、「グループ内のラグジュアリーブランドの認知度をさらに高め、ポジショニングを強固なものとしていくものとしても位置付けられている」(同社)という。
建築デザインは、難民シェルターを国連難民高等弁務官事務所に提案、開発、試作を行ったことや、長野冬季五輪の競技会場Mウエーブなどを手がけたことで知られる慶應義塾大学環境情報学部教授の坂(ばん)茂さんが手がけた。デザインの特徴は、同社7つのブランドが一堂に見られるガラス張りショールーム兼エレベーターで、各ブランドのショールームに入り、商品を見たい場合はそのままそのブランドのメーン店舗に行くことができるという1階エントランスの「スウォッチ グループ アベニュー」。坂さんはこのデザインを「メーンの銀座通りよりも裏通りに間口の狭いたくさんの店舗がひしめいている銀座的特長を反映させた」としている。
フロア構成は、低層階=フラッグシップブティック、中高層階=同社カスタマーサービスセンター、オフィスと本社機能を備え、最上階には多目的イベントホール「シテ・ドゥ・タン」を設け、今後エキシビションなどを開催するという。