北欧の職人たちが作る革製品・木工品・ファブリック・陶器などを取り扱う「北欧の匠(たくみ)」(中央区銀座1)3階にある「ギャラリー祥」で現在、「北欧の作家たち展」が開催されている。
同展は北欧絵画を専門に取り扱う岩間一枝さんのキュレーションで毎年この時期に開催しており、今回が5回目。
フィンランドのタルリーサ・ヴァルスタさん、ヴィーヴィ・ケンパイネンさん、ペンティ・コイビッコさん、エストニアのユーリ・ミルダバーグさん、スウェーデンのマリア・セーゲルストレムさん、カイサ・オーランデル・パーションさん、ラーシュ・パルムさんによる銅版画・シルクスクリーン・油彩など約30点を展示。スウェーデン人作家3人の作品は日本初紹介となる。
今回は絵本の挿絵なども手掛ける作家も多く、北欧の田舎の風景や動植物など、子どもにも分かりやすい具象的なモチーフを使った温かな雰囲気の作品が多く見られる。
「北欧は全体に労働時間が短く、人々は夏には数カ月の休暇を自然の中の『夏の家』で家族と過ごすなど、東京とは比べものにならないほどのんびりとしたサイクルで生活している。そんな生活の中でコンピューターに頼らず手作業にこだわり、自分のペースを守りながら自身が本当に創りたい作品だけを一点一点仕上げていく作家が多いのが特徴」と岩間さん。「今回は日本に初紹介の作家たちの作品も多いので、ぜひ足を運んでいただければ」とも。
開廊時間は11時~19時(22日は17時まで)。16日は休廊。入場無料。6月22日まで。