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銀座経済新聞のリアルスペースで立川直樹さんが映画トーク

「ぎんけいさろん&ギャラリー」で開催されたトークショー「50 歳になったら見たい映画」の様子-右が立川直樹さん

「ぎんけいさろん&ギャラリー」で開催されたトークショー「50 歳になったら見たい映画」の様子-右が立川直樹さん

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 銀座経済新聞のリアルスペース「ぎんけいさろん&ギャラリー」(中央区銀座1)で7月9日、立川直樹さんをゲストに招いたトークショー「50 歳になったら見たい映画」が催された。

 立川直樹さんは60年代後半から「メディアの交流」をテーマに音楽、映画、アートなど幅広いジャンルの仕事を手掛けてきたプロデューサー・ディレクター。音楽監督・音楽プロデューサーとして「マルサの女」以降の伊丹十三監督作品やホウ・シャオシェン監督作品でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞した「悲情城市」、チャン・イーモウ監督作品で同映画祭銀獅子賞を受賞した「紅夢(レッド・ランターン)」などの映画製作に関わった。

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 「自分は映画や音楽をしばらく見なかったり聴かなかったりすると感覚がおかしくなる」と話す立川さんは「昔に比べると減ったが、今も毎月大体20本くらい」の映画を見続けている映画通としても知られている。

 「50 歳になったら見たい映画」は、銀座経済新聞を運営するフェイバー(銀座 1)の社長で、今年50歳になった三島太郎さんが「10年来の付き合いで人生の師と仰いでいる」立川さんと交わした「年を取ると映画や音楽の好みが変わる」という会話がきっかけとなって開催が決まった。

 三島さんは「30歳になった時、40歳になった時にも体調や趣味嗜好(しこう)の変化は感じたが、今年、50歳になった時のそれは今までと比べても激しく、特に映画や音楽についてはしばしば以前の自分とは別人ではないかと思うほどの変化があった。そんなことを感じる中で立川さんを通じて知ったレオス・カラックス監督の『ホーリー・モーターズ』の素晴らしさにショックを受け、あらためて立川さんに映画が人を感動させる『マジック』について聞いてみたいと思った」と話す。

 当日は立川さんが若いときから好きだったというルキノ・ヴィスコンティ、ミケランジェロ・アントニオーニ、ジャン=リュック・ゴダールらの監督作品について名シーン解説や隠れたエピソードの披露を交えて約1時間半にわたってトークが展開され、立川さんのフェイスブックページの愛読者や口コミで同企画を知った人など約20人の来場者が熱心に耳を傾けたりメモを取ったりする姿が見られた。

 「最近の収穫」としてアレハンドロ・ホドロフスキー監督の「リアリティのダンス」を挙げ、「シーンや音楽、俳優のキャラクターや演技…が自分の好きなものや世界観とシンクロし、つながることがあるが、『リアリティ…』ではまさにそんな体験をした。自分の好きなものと嫌いなものを再確認することができ、勇気を与えてもらった」と話す立川さんからは「次は音楽編のトークショーをやろうか」という言葉も飛び出し、来場者からは歓迎の声が上がった。

 「『ぎんけいさろん&ギャラリー』は招待制が基本で、今回もプライベートなトークショーになったが、その分、来場者もとても熱心で密度の濃い会になったと思う。世の中に流通するコンテンツの量が爆発的に増える中、立川さんのような『目利き』の存在は今後、ますます重要になっていくと感じた」と三島さん。

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