東急ハンズ銀座店(中央区銀座2、TEL 03-3538-0109)7階の「インスピレーションコーナー」で現在、「hello! HALAL ハラールってなに?」展が開催されている。
「ハラール」は、イスラム教の教えに基づいた「許されたもの」という意味のアラビア語。イスラム教徒はこの「許されたもの」を食べ、身に着けて生活する。
同展を主催するのはNPO法人「国際交流促進協議会」。
「主に日本に住む多くのイスラム教徒でない人々に向けて」企画された同展は、「イスラム教徒が教義に従うことで必要となる習慣や日本に来た時に生じる不便についてまず知ってもらい、『おもてなしの国』である日本こそが、イスラム教徒に正しい心遣いを実践できれば」という思いを込めたもの。
会場では、ハラールについての基本的な考え方やイスラム教について紹介したパネルやイスラム教の聖典「クルアーン(コーラン)」のほか、「サウジアラビアの男性の一般的な服装」や「エジプトの伝統的な民族衣装」などを展示。
会場向かいでは「チキンカレーパウダー」「フィッシュカレーパウダー」(540円)、「イワシのトマトソース煮」(270円)、「ナシゴレンの素」(216円)、「ココナツフレーク」(162円)、「松の木蜂蜜」(1,296円)、「インスタントココア」(1,080円)など、ハラールとして販売されている食品約100種類に加え、お祈りマットやトルコの食器、ランプなども販売する。
会期中はハラールの弁当を食べながらハラールについての知識を深める企画「ハラールご飯を食べてみよう!」や、数多くのアラブ・アラビア本を手掛ける郡司みさおさんによるトークショー「アラブ・アラビア入門講座」などを開催。13日・14日のイベントには、20~40代の男女を中心に老若男女が訪れ、ハラールに関心のある飲食店関係者も参加したという。
同店7階~ 9階マネジャーの井上雄太さんは「お客さまをおもてなしする際には、先方の暮らしや生活習慣を知らないと適切なおもてなしができない。今回はハラールについて全く知らない方にも分かりやすい展示になっており、イスラム教に対する見方も変わるのではないかと思う。少しでも興味のある方は、ぜひ足を運んでいただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は11時~21時(最終日は17時まで)。10月2日まで。イベントの開催日時や参加方法などの詳細はホームページで確認できる。