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銀座で「彫刻家五代目」田島享央己さん個展-ユーモラスな70点展示

田島享央己展「お彫刻慕情」の出展作品-「鶴のポーズの猫」(左)と「ねずみ」(右)

田島享央己展「お彫刻慕情」の出展作品-「鶴のポーズの猫」(左)と「ねずみ」(右)

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 銀座のGALERIE SOL(中央区銀座1)で現在、彫刻家の田島享央己(たかおき)さんの個展「お彫刻慕情」が開催されている。

田島享央己展「お彫刻慕情」の出展作品「開運ネコ」

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 田島さんは1973(昭和48)年生まれ。彫刻家の父や仏師の祖父を含め、「わかっているだけで自分が5代目」という代々彫刻家の家系で、幼いころから父のアトリエに出入りしていた。

 愛知県立芸術大学卒業後は個展などを中心に活動。銀座での個展は約10年ぶりとなる。

 田島さんの作品はシリアスなファインアートの彫刻作品と、自ら「置物」と呼ぶ動物などをモチーフにしたユーモラスな作品群に分かれるが、今回は「置物」を中心に約70点を展示。

 クスノキを手作業で彫刻してアクリル絵の具で着彩した後、蜜ろうで仕上げる「置物」の制作にあたっては、祖父から譲り受けた名工・千代鶴是秀さんの鑿(のみ)も使うという。

 販売価格は2万円台~5万円台が中心。値札には販売価格を365で割った「1日あたり○○円」の表示もあり、田島さんは「買いやすく感じてもらうための工夫です」と笑う。

 「ファインアート、置物のどちらかだけを作っていると飽きてしまう。置物はクオリティーを保ちながらも、わかりやすく、喜んでいただけるものをと『お客さま本意』で作っている。40代の女性を中心に、『かわいい』『癒やされる』という感想を頂くことが多い」と話す田島さん。

 「通りがかりの人が作品を買っていってくださるのは銀座ならではのことで、うれしい。会期中は毎日在廊する予定なので、ぜひ、作品を見にお越しいただければ」と呼び掛ける。

 開廊時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。今月29日まで。

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