波除稲荷(なみよけいなり)神社(中央区築地6)で1月7日、「七草神事の祭典」と「七草粥(がゆ)振る舞い」が行われる。
この日は五節句のうちの一つである「人日(じんじつ)の節句」に当たり、正月行事の一つの節目に、無病息災を願って春の七草(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)を入れた七草粥を食べる習慣がある。
同神社では「御神饌田(ごしんせんでん=神様にお供えするコメを作る田んぼ)」のコメを使って作った七草粥を約15年前から振る舞っており、毎年の恒例行事となっている。
当日は午前11時ごろから、七草粥を神前に供え、参拝者の無病息災を祈る「七草神事の祭典」を行う。その後、境内で先着約100人に七草粥を無料で振る舞う。
同行事は築地で働く人の仕事始めの時期に重なり、仕事始めの祈祷(きとう)を受けるために訪れる人が多いため、七草粥の振る舞いは例年1時間程度で終わってしまうという。
同神社禰宜(ねぎ)の鈴木淑人さんは「神社の近くには大きな駐車場もあるが、大変混雑するので公共交通機関で来ることをお勧めする。祭典は11時ごろからを予定しているが、天候や人の集まり具合によって開始時刻が早まることもあるので、不安な方は電話で確認いただければ」と話す。
「七草粥は、年明けに神社で神様のためのおコメで作る特別なおかゆ。来社してお召し上がりいただき、神様のお力を頂いて無病息災を御祈念ください」とも。
開催時間は11時~12時(七草粥がなくなり次第終了)。入場無料。雨天決行。