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無印良品有楽町でベンガル地方のファブリック「カンタ」展

「ベンガルのたなごころ カンタ 彼女たちの針仕事」展の会場風景

「ベンガルのたなごころ カンタ 彼女たちの針仕事」展の会場風景

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 無印良品有楽町(千代田区丸の内3)2階の「ATELIER MUJI(アトリエ ムジ)」で現在、「ベンガルのたなごころ カンタ 彼女たちの針仕事」展が開催されている。

展示しているカンタの一部分

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 カンタはベンガル地方に古くから伝わる「刺し子」。使い古したサリーなどの布を重ね合わせ、手刺しゅうで細かい文様や絵柄を描く。

 同アトリエシニア・キュレーターの鈴木潤子さんは「世界的な傾向として、手仕事が私たちの生活の中に占める比重は徐々に減少している。日本には手に心が宿るという意味の『たなごころ』というすてきな言葉があるが、昔は日常生活の一部であったことが、いまは特別なことになりつつある。物と人の暮らしの幸せな原点を探っていた所、ベンガル地方の女性たちが身分や宗教を超え、家族の暮らしのために日用品として作り出した伝統的な手仕事である『カンタ』に出会った」と話す。

 同展では「岩立フォークテキスタイルミュージアム」の岩立広子さんが、1970年代からベンガル地方に赴いて収集してきたコレクションから7点を展示。

 今月11日に岩立さんを招き開いたトークイベントには、中高年の女性を中心に多くの来場者が訪れ、岩立さんがコレクションを始めたきっかけなどに耳を傾けた。同会場では、コレクション第一号のカンタも披露された。

 「カンタの魅力は、細かい刺しゅうの世界を仔細に見つめることでどんどん膨らんでいく。100人の作り手がいれば100通りのカンタが存在し、一枚として同じものはない。作り手が自分の生活や家族のために、限られた素材・道具・時間の中で手に導かれるようにして作ったのではないかと思わせるその輝きは、時を経た今も感じることができる」と鈴木さん。

 開場時間は10時~21時。入場無料。4月22日まで。

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