「中央区立郷土天文館(タイムドーム明石)」(中央区明石町12、TEL 03-3546-5537)で現在、企画展「中央区近代建築物パネル展~まちを彩り歴史を語る建物たち~」が開催されている。
中央区では2011年から3年間、中央区内に現存している、おおむね1965(昭和40)年以前に建設された「近代建築物」に関する調査を行い、その結果を基に「建築学的な意義や特徴が見られる建物」を「近代建築物調査100選」に選定した。
同展では「近代建築物調査100選」の中から23件を、「町屋建築」「看板建築」「ビル建築」の3種類に分け、パネル解説で紹介。所在地、創建年、用途などの建物情報や時代的な特色が見られる建築様式や意匠などのほか、所有者からヒアリングした「建物にまつわるエピソード」も紹介する。
銀座エリアからは「酒蔵 秩父錦」(銀座2)、「奥野ビル」(銀座1)、「教文館・聖書館ビル」「和光(旧服部時計店)」(銀座4)、「銀座ライオンビル」(銀座7)、「ソニービル」(銀座5)などが取り上げられている。
会期中、毎週土曜の13時~16時には、希望者を対象にした郷土天文館サポーターによる展示解説も行う。
中央区教育委員会総括文化財調査指導員の増山一成さんは「重要文化財ではないが、まちを彩り、歴史を語る建物がたくさんある。建築用語を説明した資料も用意しているので、近代建築物が持つ古き良きたたずまいに触れていただければ」と話す。
「中央区という土地柄、現在も商売をされている建物も多い。実際に中央区の街を歩いていただき、普段、何気なく通り過ぎる場所に別の魅力を感じるきっかけになれば」とも。
開館時間は10時~19時(土曜・日曜は17時まで)。月曜休館。入場無料。7月3日まで。