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銀座で「シロタ画廊50年の歩み展」 作品や資料、スナップ写真など100点

シロタ画廊のオーナー夫妻

シロタ画廊のオーナー夫妻

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 「シロタ画廊」(中央区銀座7)で現在、「シロタ画廊50年の歩み展」が開催されている。

シロタ画廊創業当時のスナップ写真など

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 同画廊は1966(昭和41)年、銀座3丁目の木造建物の2階で創業。1970(昭和45)年に現在の場所に移転し、規模の拡大や改装を経て現在に至る。

 同展ではこれまで紹介してきた作家の作品に加え、同画廊の展覧会の記録やDM、カタログ、当時の雰囲気を伝えるスナップ写真など計約100点を展示する。

 同画廊は創業当初から国内外の近代・現代美術を取り扱う一方、版画の展示・販売にも力を入れ、黒崎彰さん、中林忠良さんなどさまざまな版画作家を世に紹介。新人育成にも力を注いできた。

 同画廊オーナーの白田貞夫さんは「どの家庭でも玄関やリビングに1枚くらいは絵を飾るようになった高度成長期から、作家たちとそれを応援する方たちとの出会いを取り持つ場を提供しているうちに、あっという間に50年がたってしまった」と話す。

 「現代アートを取り扱うギャラリーがまだ少なかった1970年前後に『もの派』の作品を扱った時は、『コンセプチュアル』という考え方が受け入れられず、『ただモノを置いただけで何が芸術だ』と批判されたことも」と当時を振り返る。

 「『もの派』は今では世界的にも認知されている芸術運動だが、メンバーたちは当時まだ20~30代の血気盛んな若者だった。李禹煥(リウファン)さん、関根伸夫さん、菅木志雄(すがきしお)さんらが毎晩のようにギャラリーに集まり、芸術について議論していたことも懐かしく思い出させる」とも。

 開廊時間は11時~19時(最終日は17時まで)。日曜休廊。7月2日まで。

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