新富座こども歌舞伎が10周年記念公演 鉄砲洲児童公園の特設舞台で

「新富座こども歌舞伎10周年記念例大祭公演」稽古の様子

「新富座こども歌舞伎10周年記念例大祭公演」稽古の様子

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 子どもたちが本格的な衣装やメークで歌舞伎の演目を披露する「新富座こども歌舞伎」の10周年記念公演が5月5日、鉄砲洲児童公園(中央区湊1)で行われる。

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 「新富座こども歌舞伎」は、明治の初め現在の新富2丁目に開場した「新富座」にちなみ、子どもたちに歌舞伎を通して日本の文化に親しんでもらうとともに歌舞伎を「ふるさとの芸能」として後世に伝えていきたいという思いから、2007年4月に始まった。

 毎年5月に鉄砲洲稲荷神社の神楽殿で例大祭公演を行っているが、今回の「新富座こども歌舞伎10周年記念例大祭公演」は多くの人が芝居見物を楽しめるよう、野外の特設舞台での公演となった。

 同公演が卒業公演となる新中学1年生の4人と小学生22人が出演し、口上の後、「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」「菅原伝授手習鑑 車引」「元禄(げんろく)花見踊」「白浪(しらなみ)五人男 稲瀬川勢揃(せいぞろい)の場」を披露。

 三味線・長唄・おはやしなどは子どもたちの父母や近隣住民が担当し、衣装・かつら・メーク・舞台なども企業などからの協力を得て本格的な仕様を整える。

 新富座こども歌舞伎の会代表の諸河文子さんは「新演目は隈(くま)取りの化粧に派手な衣裳の古典歌舞伎の名作『菅原伝授手習鑑 車引』、女の子たちのかわいらしい踊り『元禄花見踊』。演ずる子どもたちはもとより、唄、三味線、おはやしの大人たちも一生懸命相努める」と話す。

 「江戸の人たちが拍手喝采で楽しんだ歌舞伎を、街の人たちが一体となって存分に楽しもうという企画。子どもたちが演じる素晴らしい文化『歌舞伎』に五感で触れていただければ」とも。

 開催時間は14時~16時(入場整理券の配布は12時~)。入場無料。雨天時は公園隣の中央小学校屋上校庭で上演する。

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