「宗家 源 吉兆庵 銀座本店」(中央区銀座7)が6月4日から、2階特設会場で恒例の「源氏ボタル観賞会」を開催する。
「都会では見掛けなくなったホタルをこの機会に観賞いただきたい」という思いから2004年にスタートし、今回が15回目となる同観賞会。今年も、昨年の観賞会で生まれた卵を岡山県の自然の中で育てた「銀座生まれ岡山育ち」のホタル600匹を、会場に設置した特大の虫かごの中に放ち、公開する。
昨年は約1000人が来場。平日は会社帰りの人たち、週末はカップルや家族連れでにぎわい、週末は店外まで行列ができて入場制限をするほどだったという。
横田菜々絵店長は「江戸時代の銀座は小川や水路も多く、初夏にはホタルの飛び交う姿も多く見ることができた。わずか1週間だが、風情あふれる往時の銀座に思いをはせ、繊細で幻想的な光をお楽しみいただければ」と話す。
同店各階では観賞会に合わせ、「闇夜を表した小豆ようかんの中に白小豆でかすかに揺らめくホタルの姿を写した」という菓子「銀座の蛍」(1個=194円、5個=1,080円)など、ホタルにちなんだ期間限定商品やメニューを販売・提供する。
観賞会は18時~21時(最終日は20時まで)。6月10日まで。