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版画家・小林敬生さんが詩画集刊行記念展 銀座・シロタ画廊で

小林敬生さん(会場で)

小林敬生さん(会場で)

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 版画家・小林敬生さんの新作小口木版画展が現在、シロタ画廊(中央区銀座7)で開催されている。

詩画集「宙(そら)へ…」より「Ⅵ<-舟->」

 同展は詩画集「宙(そら)へ…」(木口木版画・小林敬生、詩編・建畠晢)の刊行記念展。「宙へ…」は、小林さんの木口木版画作品に建畠さんが作った14行から成る定型詩「ソネット」が付けられている。

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 小林さんは1944(昭和19)年、島根県松江市生まれ。独学で木口木版画の制作を始め、1978(昭和53)年に日本現代版画大賞展で優秀賞を受賞。以降、個展やグループ展で作品を発表し、作品は国内外の多くの美術館に収蔵されている。現在、多摩美術大学名誉教授。

 同画廊の高嶋麻美子さんは「版木を組み合わせて制作する大作でも知られる小林さんだが、今回は原点回帰とも言える『詩画集』という形で新作をご覧いただける」と話す。

 会場では詩画集に収録された6作品と6つのソネットに加え、扉部分の作品も展示。ほかに大作を含む16点の作品も展示する。植物・動物・人物・建築物などで構成された濃密で幻想的な世界が表現されている。

 小林さんは自身の作品について「イメージの元になっているのは、自然の中で遊んだ子どもの頃の記憶。描きながら結果として作品が完成していく。こちらから声高にメッセージを伝えるのではなく、作品から見た人がそれぞれの内面にあるものと対話しイメージを膨らませてもらえれば」と話す。

 開廊時間は11時~19時(最終日は17時まで)。日曜休廊。今月20日まで。