ポーラ ミュージアム アネックス（中央区銀座1、TEL 03-3563-5501）で「田所美惠子 針穴写真展 『一葉に会いたくて』－檜細工 三浦宏が造った物語－」が開催されている。

　1990年から針穴写真を撮り始めた田所さんは、写真集発表や個展開催など精力的に活動を続け、現在「日本針穴写真協会」会長を務める。田所さんによる針穴写真展は同ギャラリーで3回目。

今回は、ヒノキ細工師で江戸の家屋などを時代考証に基づき精巧な模型を制作することでも知られる三浦宏さんが、樋口一葉の作品に描かれている建物などを細部までこだわり、ヒノキで作った縮尺20分の1や10分の1のミニチュアを、田所さんがピンホールカメラで撮影した作品を展示している。

　展示内容は、短編作品「にごりえ」に登場する銘酒屋「菊の井」やかつて樋口一葉が下谷竜泉寺（現在の台東区竜泉町）に開いた駄菓子店など、三浦さんが制作したミニチュア作品の外観や内観を捉えた写真40点と、三浦さんのオリジナルヒノキ細工3点を展示。

　開催時間は10時～19時（最終日は17時まで）。入場無料。5月29日まで。会期中無休。

ポーラ ミュージアム アネックス