江戸時代から続く夏越し大祭「つきじ獅子祭」が6月7日から、波除稲荷(なみよけいなり)神社(中央区築地6)で行われる。
毎年多くの人でにぎわう同祭り。昨年は3年に一度の「本祭り」で江戸時代から途絶えていた船渡御(ふなとぎょ)などを行ったこともあり、3万人以上が参拝に訪れた。
同神社禰宜(ねぎ)の鈴木淑人さんは今年の見どころについて「7日には疫病よけの鎮花祭と茅(ち)の輪のくぐり始めが、8日には重要無形民俗文化財の若山社中による江戸里神楽の奉納が執り行われる。9日には現存する錺神輿(かざりみこし)として二度とできない重要文化財級の最高傑作と紹介される千貫宮神輿が築地全域を回る」と話す。
8日・9日の縁日には約40店の露店も出店する。
「本年は築地場内市場がなくなり、元号も令和となって初めてのお祭りで、まさに新しい築地の第一歩を踏み出す年。つきじ獅子祭は古来の伝統を守りつつも時代に沿った変化も加え、さらに皆さまに楽しんでいただくお祭りを執り行う」と鈴木さん。
6月10日まで。