「福島県漁業の今と試食会」が7月13日、築地場外「築地魚河岸」(中央区築地6)3階の「魚河岸スタジオ」で開催される。主催は福島県漁業協同組合連合会。
2017(平成29)年3月から催されている同催しは、福島第1原子力発電所の事故に起因する、同県の水産物に対する風評の払拭(ふっしょく)と、「福島の漁業の今」を実際に旬の水産物を食べながら知ってもらうことを目的とするもの。
JF福島漁連参事の渡辺浩明さんは「福島県では福島第1原子力発電所事故の影響により、現在も試験操業を余儀なくされている。徐々に水揚げ量も増加しているが、2018(平成30)年の水揚げ量は震災前の約15%と、依然として低い水準」と話す。
前回は1100人以上が参加し、「福島までは行けないが、こういうイベントがあるとうれしくなる」などの声が寄せられたという。
8回目の今回は同県産の海産物を使った「カツオの刺し身」「スズキのバター焼」「ホッキ飯」を先着1000人に無料で振る舞い、「漁業施設被害と復興状況」「福島の漁業の現状」「試験操業の取り組み」「安全安心のための取り組み」などのパネル展示も行う。
渡辺さんは「皆さまにお届けする福島県の水産物は、出荷前に放射能物質の検査を受け、安全が確認されたもの。来場いただいて福島のおいしい魚を味わい、福島の漁業の今に触れていただければ」と呼び掛ける。
開催時間は8時~13時。入場無料。