「ジャン・マリー・ザッキ展 フランス芸術文化勲章シュバリエ受章記念」が現在、「ギャラリー桜の木 銀座」で開催されている。
ジャン・マリー・ザッキさんは1944年、仏・コルシカ島生まれの画家。19歳でパリ、グランパレのフランス芸術家協会(ル・サロン)に初出品。以降も活発な活動を続け、2018年にはフランス芸術文化勲章シュバリエを受章した。
会場にはコルシカ島の家並みや木立、ベネチアやパリなどの街の風景、花や女性像などをモチーフとする、抽象的な要素を含む「半・具象的」な表現で描かれた作品38点が並ぶ。深い青色、バラ色、黄色といった、微妙なニュアンスを持つ色彩が印象的。
展示初日に催されたレセプションで、ザッキさんは「アーティストの独自の色彩感覚とは長い間仕事を続ける中で育まれるものだが、ある時、目覚めるように生まれてくることもある」と述べた。
ノートルダム大聖堂の火災の後、「燃えるノートルダムを描いてほしい」と頼まれたが、自分にとって美しく存在するものであるノートルダムが炎に包まれる姿を描くことはできなかったというザッキさん。
「私の作品は『善』や『喜び』の心を表していると言われ、私自身、調和した世界観を作りたいと心掛けている。私の作品が日本の人たちの心に何かを訴えることができたらうれしい」と話す。
開廊時間は11時~19時。火曜休廊。7月14日まで。