「知られざる科学技術者 レオナルド・ダ・ヴィンチ展2019」が現在、ジェイテクト(大阪府)が運営する「JTEKT ROOM Ginza(ジェイテクトルーム銀座)」(中央区銀座7)で開催されている。
「モナ・リザ」や「最後の晩餐(ばんさん)」などの絵画の作者として知られ、今年が没後500年目となるレオナルド・ダ・ヴィンチは生前、科学技術の分野にも熱心に取り組んだ。
同展は、自動車関連部品、軸受(ベアリング)、工作機械・メカトロを事業領域とするジェイテクトが「知られざる科学技術者」としてのレオナルド・ダ・ヴィンチに敬意を表し、現代社会との関わりを「レオナルドの手稿」のファクシミリ版(=復刻版)と再現模型を通して紹介するもの。
会場には「揚水(ようすい)機」「自動回転肉焼き機」「計算機の原理」「カム式運動変換装置」「遊星歯車」「三段式変速機」「間歇(かんけつ)運動装置」など15点の模型が並ぶ。
「自動回転肉焼き機」は熱せられた空気が煙突の途中に設けられた羽根を回し、その回転が歯車を経由して下部に伝えられ、肉を刺した串を回転させて満遍なく肉を焼く仕組み。レオナルドは「火が強ければ羽根は早く回転するので、肉は決して焦げない」と考えたという。
来場者には会場を巡りながら「ダ・ヴィンチの秘密」をクイズ形式で探る、「ダ・ヴィンチノート」を配布。クイズへの参加者には記念品を進呈する。
開館時間は10時~17時30分。土曜・日曜休館。入場無料。来年1月31日まで。