企画展「ものいう仕口-白山麓で集めた民家のかけら-」が現在、LIXILギャラリー(中央区京橋3)で開催されている。
企画展「ものいう仕口―白山麓で集めた民家のかけら―」の展示物
「仕口」とは、2本の木材を「ホゾ」という突起と「ホゾ穴」で直角または斜めにつなぐ日本の伝統技法とその部分のこと。くぎなどの金物は補助的なものとしてほとんど使わないため、解体して再度組み上げることができるという長所がある。
会場では建築家の瀧下嘉弘さんが福井県白山麓周辺の古民家移築保存活動に携わる中で集めた、築200年以上の古民家で使われた江戸時代の仕口16点を展示。歴史的建造物の調査・研究を行っている伝統技法研究会(新宿区)の協力の下、仕口がどのように組まれていたかを「ホゾ」や「ホゾ穴」の痕跡から図解した資料も紹介する。
ほかに瀧下さんが大工の棟梁(とうりょう)から譲り受けて保存してきた、鉋(かんな)、鑿(のみ)、丸太状の木材を四角に削る「チョウナ」などの道具や、仕口を使った民家の写真も展示する。
開館時間は10時~18時。水曜、12月28日~来年1月5日休館。入場無料。2月22日まで。