企画展「〝江川式〟擬洋風建築 江川三郎八がつくった岡山・福島の風景」が3月5日、LIXILギャラリー(中央区京橋3)で始まる。
江戸時代末期の1860年に生まれた江川三郎八は明治から昭和にかけて、故郷の福島と赴任先の岡山で、学校・警察署・銀行などの「擬洋風建築」を中心に多くの建築設計に携わった。江川の建築は意匠やプロポーションに共通性が見られ、「江川式」とも呼ばれている。
同展では、装飾的な中央部が強調された左右対称の大規模な木造2階建て校舎で、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の舞台にもなった「遷喬(せんきょう)尋常小学校本館」や「旭東尋常小学校付属幼稚園舎」(いずれも国指定重要文化財、名称は旧称)など現存する9作品をはじめとする「〝江川式〟擬洋風建築」を、撮り下ろし写真や古写真、模型ほか実資料など約80点で紹介する。
開館時間は10時~18時。水曜休館。入場無料。5月23日まで。