ドイツ映画祭事務局は6月8日より、有楽町朝日ホール(千代田区有楽町2)で「ドイツ映画祭2007」を開催する。
「日本におけるドイツ年」公式企画として始まったドイツ映画祭は今年で3回目。今回は日本未公開の最新ドイツ映画やサイレント映画を上映。
上映作品は、4人組の探偵団「TKKG」が活躍する内容で、ドイツで1番の人気を誇る児童文学シリーズを映画化した「TKKGと謎のマインド・マシーン」、低予算でさりげない日常などを捉えた作品を製作する「ベルリン派」の中心的存在とされるクリスティアン・ペツォルト監督が、旧東ドイツから旧西ドイツのハノーバーに移り、ビジネスで成果をあげてゆく女性の心の動きなどを描き、主演のニーナ・ホスさんがベルリン映画祭で最優秀主演女優賞を受賞した「イェラ」、殺人罪で入所した天才ピアニストと女子刑務所でピアノ教師を務める女性の出会いを通して再び人生の輝きを取り戻すまでを描いた「4分間のピアニスト」(写真)など新作12本。
そのほか昨年の映画祭で好評だったという、ドイツ出身で人物の位置や目線などの映像表現によって登場人物の感情を描く「ルビッチ・タッチ」や、コメディの名手として知られるエルンスト・ルビッチ監督がドイツ時代に発表したサイレント映画3作品をピアノとバイオリンの演奏付きで上映する。
これに合わせ「4分間のピアニスト」主演のハンナー・ヘルツシュプリングさんや「TKKGと謎のマインド・マシーン」監督のトミー・ヴィーガントさんなど、約20人のゲストが来日、6月10日に座談会を開催する。12日まで。