新潟県のアンテナショップ「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」（TEL 03-6280-6635）が8月8日、SANWAすずらんビル（中央区銀座5）にグランドオープンした。

「THE ONIGIRI・Ya」で提供する魚沼産コシヒカリを使ったおにぎり

　新潟県の情報や魅力を届ける情報発信拠点として、2024年5月に8階、6月に地下1階と3階を、フロアごとに順次オープン。8月8日の1階・2階オープンをもって全面開業となった。延べ床面積は540平方メートル。

　1階は、新潟県産の野菜や果物、日本海の海産物、菓子などをそろえる。魚沼産コシヒカリを使ったおにぎりを販売するスペース「THE ONIGIRI・Ya」では、「醤油（しょうゆ）の実むすび」（290円）や「辛子高菜むすび」（390円）、「焼鮭（やきさけ）むすび」（360円）などをテイクアウトで販売する。壁面には「加茂桐箪笥（かもきりたんす）」「出雲崎手作り紙風船」「燕三条の金属加工品」「新潟のニット」など、伝統工芸品や産業にまつわる素材・道具を展示する。

　2階は、有料試飲コーナー「新潟清酒・THE SAKE Stand」を設置し、30種類以上の新潟清酒の利き酒が可能。1万以上の日本酒の風味・感性データと酒ソムリエの感性を学習したAIシステム「ソムリエAI」を導入し、客の日本酒選びのサポートをする。ショップエリアでは、新潟県産の日本酒のほか、ワインや地ビール、焼酎などもそろえ、酒器や包丁、カトラリー、工芸品なども販売する。

　8階のレストラン「THE NIIGATA Bit GINZA」は、新潟県燕三条を本拠地とするイタリア料理店。「NIIGATA体感ランチセット」（4,980円）や「NIIGATAフルコース」（1万5,000円）などのメニューを、新潟県の企業「玉川堂」「山崎金属工業」などが製造したサービスプレートやカトラリーで提供する。

　地下1階には、新潟県が運営する移住相談窓口「にいがた暮らし・しごと支援センター」を設置。新潟県へのU・Iターン就職や転職、移住の相談を受け付ける。

　3階はイベントスペース兼ギャラリー。新潟の食、産業、観光などのPRイベントのほか、体験型イベントなどを開催する。「新潟の大地」をテーマにした作品を常時展示する。グランドオープンを記念したイベント「NIIGATA to GO」を8月20日～22日に開催。良品計画（文京区）とコラボレーションし、新潟県産の巨峰を使った「THE NIIGATAオープン記念ジャムパン」や県産品などの販売や燕三条のものづくりが体験できるワークショップを行う。

　オープニングセレモニーで花角英世新潟県知事は「新潟の魅力的な食品や工芸品を文化や物語性と共に発信し、大地の芸術祭、打ち上げ花火、ニシキゴイ、職人の匠（たくみ）の技などの新潟県の魅力をアートで表現するなど、銀座の地にふさわしい『上質な新潟』を発信していく」と話した。

　営業時間は、1階・2階＝10時30分～19時30分（「新潟清酒・THE SAKE Stand」は12時から）、8階＝11時30分～14時（土曜・日曜・祝日は15時まで）、18時～22時、地下1階＝10時30分～18時30分。8階は月曜定休、地下1階は火曜定休。