大丸と松坂屋ホールディングスの共同持株会社「J・フロント リテイリング」は9月3日より、本社を銀座(中央区銀座6)に置き新体制を発足した。
J・フロント リテイリングでは、百貨店事業の営業強化やMD戦略の強化、大丸東京新店の同年移転・増床オープン、2012年完成をめどにした松坂屋銀座の再開発などを推進する。2009年度中に仕組みや制度を整え、2010年以降は「総合完成形」で経営を行うという。それぞれの店名はそのまま残し営業を続ける。
大丸グループと松坂屋グループの2007年売上高合計は1兆1,172億円と業界第1位の高島屋を抜いた。2011年には営業利益率5パーセントの高利益体質を目標に据える。
現在、銀座松坂屋は統合を記念した22メートル×10メートル、大丸の「孔雀」松坂屋のコーポレートフラワー「カトレア」をイメージした懸垂幕を外壁に展示。他店舗でも懸垂幕は展示されているが「1番大きい」(同社広報担当者)懸垂幕を同店に配置し首都圏プレゼンス向上をアピールする。