「ギャルリーためなが」(中央区銀座7、TEL 03-3573-5368)で3月21日より、「ルオー展」後期が始まった。開催は、同ギャラリーで行われた3月1日~19日の前期に続くもの。
今年没後50年の節目を迎えるジョルジュ・ルオーは、1871年にパリで生まれ、14歳でステンドグラス職人に弟子入りした後、1890年パリのエコール・デ・ボザール(国立美術学校)に入学、翌年にはギュスターヴ・モローに学んだ。モローが他界した1898年ごろから娼婦や道化師を描くようになり、さらには裁判官や法廷、風景などをテーマに個性を発揮。その後カトリック信者としてキリスト教的主題にも触れ精神性を深め、1958年に87歳で生涯を閉じるまで多くの作品を残した。代表作に「受難」「聖顔」「聖書風景」などがある。
ルオー財団とルオー研究の第一人者であるダニエル・モリナリ女史の協力により実現した同展は、初期作品を中心とした前期と、晩年の作品を中心とした後期の2部構成。同展では、同ギャラリーが所蔵する「夕景・秋」「聖顔」など、1930年以降の作品を中心に約40点の油彩・水彩作品を展示する。
同ギャラリー担当者は「前期は多くの方が来場され、中には松下電工汐留ミュージアム(港区)で開催中の『ルオーとマティス展』と併せて訪れる方も多かった。至近距離でルオーの作品を見られる醍醐味を味わっていただければ」と話す。
開催時間は10時~19時。日曜・祝日休廊。4月12日まで。