コダックフォトサロン(中央区銀座6、TEL 03-3572-4411)は7月26日より、カトウノリキ写真展「『Gaucho(ガウチョ)』パンパの風」を開催する。カトウさんは、広告写真の分野で幅広い撮影制作を手掛け、現在はフリーランスの写真家として活躍している。
「ガウチョ」とは、アルゼンチンやウルグアイの一部に広がる草原地域「パンパ」に住む牧童(カウボーイ)のことで、16世紀頃から出現し、広大なパンパで野生化した牛を捕らえる危険な作業に携わった。ガウチョはつば広の帽子、ブーツを覆う大きめのズボン、銀やコインで作った幅広のベルト、カラフルなスカーフなどを身につけているのが特徴。アルゼンチンの革命運動でも重要な役割を果たし、「ガウチョ」は日本の「サムライ」のように、「英雄」「勇敢な男」という意味で使われている。
同展では、カトウさんが2004年、2005年にアルゼンチン・ブエノスアイレス州北部を訪れ、今も実際にガウチョとして伝統的なスタイルと精神を受け継ぎ生きる男たちの姿をとらえたカラー作品約50点を展示。カトウさんは、「牛のいななきや馬の駆ける音、むっとする風の香り、泥の感触、そんなものをプリントで表現したかった」としている。
開催時間は10時~18時。最終日のみ15時まで。8月1日まで。無休。