ギャルリー志門(中央区銀座6、TEL 03-3541-2511)で7月7日、美術評論家・赤津侃さんによる企画絵画展「時代の眼」が始まった。
同展は、赤津さんが推薦する4人の作家の作品展示を6日間ずつ4週にわたり行うシリーズ企画(vol.1~vol.4)。「時代の子のもつ現代の眼で、いまの時代精神を造形化する」(同氏)作品を紹介する。
同日開催されたvol.1「野島美穂展」は、福島県いわき市出身・在住の野島さんが「いつのころからか、気づけばこの手法で絵を描いていた」という点描技法で描いた「地蔵鳥」シリーズ作品をメーンに展示する。テレビや携帯を持たず、制作活動の合間に行う畑での野菜づくりや小浜海岸付近での波乗りなど「自然」との日常的な触れ合いや、土地に根ざした生活で培った「感覚」を存分に表現した「生きた」作品が並ぶ。
そのほか、「全体の中のひとつ『世界は11まであるってのに』」と題された180平方センチの絵を100枚等分にし、それぞれに生き物を描いた販売作品では、購入者が絵と交換に自由なメッセージを描いて貼ることができるという新しい形のコミュニケーションを展開。野島さんは「観客の皆さんの手が加わることによって作品がどんどん変化していく。七夕の日らしく、願い事や思いを残していただければ」と話す。
開催時間は11時~19時(最終日は17時)。7月12日まで。その後、vol.2「三橋敦子展」(7月14日~7月19日)、vol.3「中神ふみ子展」(7月21日~7月26日)、vol.4「圓尾博一展」(7月21日~7月26日)を引き続き開催する。
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