銀座で山中塗著名作家による蒔絵アート展-源氏物語絵巻テーマに

日展作家でもある塚田外志男さんの最新作「源氏物語絵巻」を題材にした蒔絵パネル(非売品)

日展作家でもある塚田外志男さんの最新作「源氏物語絵巻」を題材にした蒔絵パネル(非売品)

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 日本三大漆器産地の一つとして知られる石川県・山中塗りの作家、塚田外志男さんが手がける蒔絵のアートパネル展「源氏物語絵巻 蒔絵(まきえ)展」が4月26日~29日、銀座アートスペース(中央区銀座6、TEL 03-3573-1271)で始まる。

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 山中漆器は、天正年間(1570~1592)に山中町上流の真砂村(まなごむら)に、良質な材木を求めて山中を移動する「木地師(きぢし)」が越前より移り住み、ろくろにかけて形作る「挽き物(ひきもの)」の技術が伝わったのが始まりとされる。山中温泉で生産される天然木を加工し漆を塗って仕上げられ、材質により「木地」「髪漆」「蒔絵」の3カテゴリーに分けられる。

 1937(昭和12)年、石川県山中町生まれの塚田外志男さん。石川県工業試験場に在任中、工業デザイン、日本画を学んだ後、父・塚田正さんより漆で描いた文様の上に金銀粉を蒔きつける技法「蒔絵」の手ほどきを受けた。会場では塚田さんの最新作である源氏物語の蒔絵を室内インテリア装飾品としてイメージした手描きのアートパネルや仏画、日本古典柄、花など16点の蒔絵作品(2万~)が並ぶ。

 同展を主催するサウンドクリエイツ(石川県金沢市)の中川富美子社長は「独自の商品開発中に塚田さんと出会い、衰退する日本の伝統工芸を承継していかなければならないという思いと、日本の伝統の美をアジアから世界へ発信したいという思いから当展の開催に至った」と話す。

 開催時間は11時~18時(初日のみ13時~)。

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