銀座の旅館「吉水」に北欧発認証「グリーンキー」-アジア第1号

左よりメルビン駐日デンマーク大使と銀座吉水の女将・中川誼美さん

左よりメルビン駐日デンマーク大使と銀座吉水の女将・中川誼美さん

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 旅館「銀座吉水」(中央区銀座3、TEL 03-3248-4432)は5月15日、ホテルや旅館など観光施設を対象とした北欧発の環境認証「グリーンキー」のアジア第1号となる認証を受賞した。

 グリーンキーは1994年にデンマークのホテルやレストランなどの業界団体が中心となって始めた観光施設などに与えられるエコラベル事業。2003年からは、国際NGO環境教育基金(FEE)が主体となり展開し、日本国内での推進は今年設立されたFEE Japanが行う。電気や水の使用量やごみの分別、食材、従業員の環境活動参加などに関する認定基準約94項目のうち義務項目となる80項目をクリアした施設に与えられる認証で、現在、ヨーロッパを中心に19カ国が参加および参加を予定し、645施設が認証を取得している。FEE JAPAN代表の伊藤正侑子さんは「6月の総会で、認証施設の数は700近くに増える見込み」と発表した。

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 今回受賞したのは旅館「銀座吉水」、旅館「明神館」(長野県松本市)、「ホテルリッチ&ガーデン酒田」(山形県酒田市)の3施設。同日行なわれた認証式に出席した銀座吉水の女将・中川誼美さんは「本日は最良な日。ホテル業とは公害産業のようなもので、水を汚し、電気も使い放題。宿泊者も経営者もゴミを出さず、食べ残しをしないように取り組みをする必要がある」と話し、そのために皮まで食べられる有機野菜を用い食べ残しがないよう適量を提供することや、ゴミとなるアメニティーグッズを客室に常備していないと話す。

 同館がオープンしたのは2003年。「ちょっと前の日本の暮らし」や「和の空間」をテーマにした全客室数11部屋の小規模な旅館で、全室にけい藻土の土壁、無農薬の井草で編まれた畳、布団カバーやシーツには無農薬畑で栽培したオーガニックコットンを使用するほか、全客室に電話やテレビ、冷蔵庫などの電気機器を一切置かない徹底ぶりで知られる。

 利用客には海外からの観光客も多い同館。「多少不便かも知れないが、お連れさまとゆっくりと静かな空間で話に花を咲かせてみたり、現代の『便利さ』に慣れて疲れた体を癒やしてみたりしては」(同館広報担当者)。

 FEE Japanはグリーンキーが「環境に配慮した宿泊施設の目安」となるよう、国内の認定施設を今後3年間で100施設まで増やす構え。

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