東京都公衆浴場業生活衛生同業組合(千代田区)が「銭湯の日(=1010)」と定めた10月10日、都内全公衆浴場で銭湯まつり「ラベンダー湯」が実施される。銀座では、「金春湯(こんぱるゆ)」(中央区銀座8)が同8日、「銀座湯」(銀座1)が同10日にそれぞれラベンダー湯を用意する。
1995年より開催する同イベントは今年で15回目。ラベンダー湯はヨーロッパで広く行われるハーブ浴の一つで、心身のリラックス、免疫力の向上など優れた薬効効果が期待できる。毎年同組合が各銭湯に配布するラベンダーは北海道中富良野で有機栽培で作られたもので、花穂と茎を乾燥させ袋に入れ湯船に浮かべて楽しむもの。「決して華やかではないが、香りと効能は充分に楽しめる」と銀座湯の大橋さん。
1863年に開業した金春湯の歴史は古い。以前は近隣の住民でにぎわっていたが、現在は住民の減少により「周辺の飲食店関係の来店が目立つ」(金春湯の横山さん)。一方、銀座湯では会社帰りのサラリーマンや買い物客、高速バス乗り場に近いことからもバス利用者の姿も多く見られるという。両湯とも利用客の平均年齢は年々上がっているという。
金春湯の営業時間は14時~23時(土曜は22時30分まで)、銀座湯の営業時間は15時~23時。両銭湯とも日曜・祝日定休。入浴料は、大人(12歳以上)=450円、小学生=180円、小学生以下=80円。