築地で写真展「伊勢神宮」-式年遷宮に密着する唯一の女性写真家

「聖地伊勢神宮の美をテーマに、荘厳な情景がフレームに収められている」(同ギャラリー)

「聖地伊勢神宮の美をテーマに、荘厳な情景がフレームに収められている」(同ギャラリー)

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 ワダファインアーツ(中央区築地3、03-5848-7172)で2月5日より、稲田美織さんの写真展「伊勢神宮」の開催が始まった。

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 稲田さんは多摩美術大学油絵科を卒業後、1991年から活動の場をニューヨークへ移し、17年間精力的な活動を行ってきた。滞在中に体験した9.11で受けた衝撃を乗り越え、日本人という立場で「伊勢神宮が今に伝える精神性を写真を通して世界に伝えたい」と「聖地」や「パワースポット」として取り上げられる伊勢神宮の美をテーマに撮影を続ける。伊勢神宮が1200年間継続して行う式年遷宮などの儀式に密着し撮影する唯一の女性作家でもある。

 同ギャラリーでの開催は2007年以来、2度目。展示作品は約10点で、モナコ公国のグレースケリーの庭園で屋外展示された日本初公開のパネル作品も展示や額装作品なども。額装作品は写真印刷用に特別に開発された和紙「ジグリ紙」を使用し価格(額別)は小=18万、大=35万。併せてフォトエッセイブックも販売している。

 同ギャラリーの大島さんは「伊勢神宮は特殊な場所。1200年間、変わらぬ儀式を今に継承している国はどこにもない。儀式の継承は精神性の継承でもある。世界の経済大国という立場も経験した日本は今こそ、世界平和のために何かできる事があるのでは」と稲田さんから聞いた印象的な言葉として話してくれた。

 開廊時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日定休。今月20日まで。

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