佐藤可士和さんや服部一成さんなど「亀倉雄策賞」歴代受賞者11人の作品を一堂に紹介する「亀倉雄策賞の作家たち 1999-2010」が2月22日より、クリエイションギャラリーG8(中央区銀座8、TEL 03-3575-6918)で開催される。
亀倉雄策賞は、戦後日本のグラフィックデザインの基礎を築き、東京オリンピックのポスターなど数々の作品を残した故・亀倉雄策の名を冠した賞として、グラフィックデザイナーの全国組織「JAGDA」が1999年に設置。JAGDAの初代会長でもあった亀倉雄策の「デザイン界を活性化させるような賞を作りたい」との遺志を受け継ぎ、毎年「最も優れた作品」の作者に授与している。
過去の受賞作品を一望する初の企画展。歴代受賞者にはセゾングループのアートディレクションや「無印良品」の企画・監修などで知られる田中一光さんを筆頭に、原研哉さん、佐藤可士和さん、佐藤卓さん、植原亮輔さんなど、グラフィックデザイン界を代表するクリエーターが名を連ねる。
会場では受賞作に加え、各デザイナーによる亀倉さんとの思い出や、作品制作への思いなどの受賞コメントも紹介。近年の作品も同時に展示し、「作家の『今』の活動も紹介する」(同ギャラリー広報の小高真紀子さん)
会場では「亀倉雄策国際賞」の受賞者である海外作家4人の作品も展示。同賞は3年に一度、富山県立近代美術館で開催される「世界ポスタートリエンナーレトヤマ」の応募作品の中から最も優れた作品の制作者を表彰するもの。受賞者はスイスのブルーノ・モングッツィさん、ポーランドのヴィエスワフ・ロソハさんなど。
関連イベントとして、3月4日・11日、受賞者を集めたトークショーも予定。勝井三雄さん、佐藤可士和さん、佐藤卓さん、仲條正義さん(以上4日)、浅葉克己さん、永井一正さん、服部一成さん、原研哉さん(以上11日)が、それぞれ登壇する。19時10分~20時40分。要予約。
開催時間は11時~19時。日曜・祝日休館。入場無料。3月25日まで。