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銀座で森村泰昌さん新作展「肖像経済、その他」-森村さん今度は「お札」に

「肖像経済/元」(2011年、©Yasumura Morimasa)

「肖像経済/元」(2011年、©Yasumura Morimasa)

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 名画の登場人物や映画女優などに扮(ふん)する変身型セルフポートレートで知られる美術家・森村泰昌さんの新作展「肖像経済、その他」が現在、銀座「BLD GALLERY(ビーエルディーギャラリー)」(中央区銀座2、TEL 03-5524-3903)で開催されている。

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 レーニン、ゲバラ、アインシュタインなど世界史上の偉人・英雄たちに扮する「なにものかへのレクイエム」の「外伝」と位置づけるシリーズ「肖像経済」。森村さんが模した偉人たちの肖像が「期せずして各国の紙幣に印刷されていたことから発案された」(BLDディレクターの長澤章生さん)という同シリーズでは、実際の紙幣に森村さんの変身型ポートレートを添付。作品として一律価格(26万2,500円)で販売しながら、「国力を反映して移り変わる紙幣の経済的価値」「時代とともに変化する作品の芸術的価値」の「ゆらぎ」を浮き彫りにする。

 モチーフとなるのは、毛沢東が印刷された中国の1元札や、アインシュタインが印刷されたイスラエルの旧5シュケル札など。米1ドル紙幣のジョージ・ワシントン肖像部分にマリリン・モンローに扮したポートレートを組み合わせるなど、森村さん独自の遊び心も見どころ。

 日本郵便の「オリジナル切手作成サービス」を利用し製作したゴッホやフリーダなどに扮した森村さん切手(80円切手10枚つづりなど)を12万6,000円で販売するシリーズや、作品を見る位置によって別の絵が浮き上がる作品なども併せて紹介する。

 今回の展示は、ギャラリーディレクターの長澤さんがレクイエムシリーズの展覧会カタログなどを手掛けたことをきっかけに実現。同展について、長澤さんは「紙幣が芸術化されてある価値を帯びることもあれば、紙幣そのものの価値が時代で変わっていくこともある。芸術とお金が相対的に変化する様子を、森村さんならではのユーモアで楽しんでもらえれば」と話す。

 営業時間は11時~19時。無料。4月17日まで。

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