石川梨華さんが篤姫に扮(ふん)し、現代にタイムスリップして銀座の高級クラブでホステスを務めるという映画「篤姫ナンバー1」の制作記者発表会が6月21日、ホテル西洋銀座(中央区銀座1)で開催された。石川さんの主演映画は初。
会場には銀座で「つんくさんが好きなお店」で働くホステス10人も応援に
エグゼクティブプロデューサーはつんく♂さん。「激動の人生を歩んだ篤姫は、混沌(こんとん)とした今の日本に必要なイメージの女性像。現代に来て活躍してほしいと願っていたところ、映画化が決定した」(つんくさん)
作品は薩摩藩主・清水斉彬の幼女である源篤子(後の篤姫)が、江戸へ向かう途中に世話役のタエとともに現在の東京へとタイムスリップし、銀座の高級クラブで働くというもの。主演を演じる石川さんは、今後役作りのために実際にクラブで「体験入店」も行う予定。
発表会には、つんくさん、石川さん、タエを演じる中澤裕子さんが出席した。石川さんは徳川家で婚礼の際に使われたこともあるという重さ15キロの衣装を着用し、大垂髪(おすべらかし)のかつら姿で登場。「貴重なものが着られてうれしい」と話す一方、「苦しい。昔の人は忍耐力があった。まず衣装に慣れるところから頑張りたい」と打ち明け笑いを誘った。
キャスティングについて、つんく♂さんは「篤姫は激動の中で男勝りに活躍した。(石川さんは)モー娘卒業生、モー娘。の中で色気がありながらサバサバして気さくな面もあってぴったり」といい、中澤さんについては「モー娘。時代も教育係だったので、篤姫の教育係もやってもらおうと思った」とも。
作品は7月~8月ごろにクランクインし、来春以降の公開を予定する。「『JIN-仁-』『篤姫』などがはやっているが、偶然でパクってない。青春、恋愛、感動が詰まった映画になるので、楽しみにしていてもらいたい」(つんく♂さん)