銀座の紙パルプ会館(中央区銀座3、TEL 03-3543-8111)で7月9日・10日、東京在住の宮城県出身者による複合イベント「MIYAGI AID in 銀座~いぎなり、がんばっぺ東北~」が開催される。
主催は「Tokyo Miyagi Action Project」。代表は都内で宮城県の地酒バー「公界(くかい)」(渋谷区)を営む木村光さんで、「東京から宮城に向けて何かできることを」との思いで、東京在住の宮城県出身者や、宮城・宮城の特産品愛好者が集まり昨年発足した。
もともと、今年5月に予定されていた「世界ほやEXPO in 石巻」を東京からサポートする予定だったが、東日本大震災を受けて中止に。震災以降は「宮城、石巻の復興を応援したい」という人々の輪が公界やSNSなどを通じて広がったといい、現在までに50人以上のメンバーが集まった。
初の主催イベントとなる今回。「宮城県の事業者と応援者の顔の見えるコミュニケーションの場を」をコンセプトに、会場では宮城県産の食材や地酒などを販売するほか、被災地の現状や今後の取り組みを紹介するフォーラムも開催。事業者との商談スペースも設ける。
屋外特設テントの物販コーナーには、宮城の企業12社が参加。白石蔵王(しろいざおう)の野菜や、笹かまぼこ、気仙沼市や石巻市の産物など、県産品約300品目を販売する。
同館3階には、被災地応援ツアー、セキュリテ被災地支援ファンド、U・Iターン事業などを案内する商談ブースを開設。被災地支援ファンドを運営する「ミュージックセキュリティーズ」(千代田区)や、同ファンドにも参加する津田鮮魚店の津田祐樹さんなど7~10人が復興に向けた活動などを報告する。10日15時10分からは、「東京からできること、宮城からできること」をテーマにしたパネルディスカッションも予定(聴講料1,000円、土産付き)。
会場となるパルプ会館は、NPO法人「銀座ミツバチプロジェクト」が地域イベント「ファーム・エイド」の拠点とする。参加メンバーの多くが同法人とつながりがあったことや、石巻の工場が被災した日本製紙が協賛したことなどから、同館での開催が決まったという。
同イベント実行委員長の氏家滉一さんは「長い支援を続けるには『顔の見える付き合い』が重要。これほど宮城から被災事業者の皆さんなどが集まり、語るイベントも珍しいと自負している。ぜひ人や産品に出会い(出合い)に来てもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~18時。