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メゾンエルメスで「ハート&クラフト」上映-「職人」テーマにエルメスが製作

スカーフにプリントするためのシルクスクリーンの製版を行う女性©「Hearts and Crafts」A film by Frédéric Laffont and Isabelle Dupuy-Chavanat,2011

スカーフにプリントするためのシルクスクリーンの製版を行う女性©「Hearts and Crafts」A film by Frédéric Laffont and Isabelle Dupuy-Chavanat,2011

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 メゾンエルメス(中央区銀座5)10階の予約制ミニシアター「ル・ステュディオ」(TEL 03-3569-3300)で9月30日から、エルメスの裏方を支える職人に焦点を当てたドキュメンタリー「Hearts and Crafts(ハート&クラフト)」が上映される。

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 2001年にオープンしたメゾンエルメスは、今年10周年を迎えた。ル・ステュディオは、「パリの街角の映画館」をテーマに40席の上映スペースとして設置。これまで年5回のプログラムで、ピーター・ブルック監督の「注目すべき人々との出会い」(1979年)、ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の「TEOREMA(テオレマ)」(1968年)、フランスの劇団「ロワイヤル・ド・リュクス」のドキュメンタリーなどの作品を上映してきた。

 同作は、エルメスの本年度のテーマ「現代に生きるアルチザン(=職人)」に合わせて製作したドキュメンタリー。フランスのアトリエに職人たちを訪ね、革、クリスタル、シルク、金属などが奏でる響きや職人たちの言葉と沈黙を捉えた作品で、フレデリック・ラフォンさんとイザベル・デュピュイ=シャヴァナさんが共同監督を務めた。

 同作上映に合わせ、「ドキュメンタリーフィルムから広がる世界」と題した特集プログラムを組んでいる。舞台美術家アレキサンドル・ティケニスさんの監修で、パリの街中に暮らす職人や手仕事で生計を立てる人々を捉えたル・ステュディオセレクション3作品、日本最大規模のドキュメンタリー映画祭として知られる「山形国際ドキュメンタリー映画祭」より、本年度のコンペティション作品の中から4作品、過去の上映作品から5作品を上映する。

 上映作品は1930年代、40年代に活躍したピエール・シュナル監督による「パリの小さな仕事」(1932年)、帽子作りを通して青年の成長を描いた「帽子職人」(1996年)、アニエス・ヴァルダさんが近所のパン屋、時計屋、理髪店などを訪ねた「ダゲール街の人々」(1975年)など。山形国際ドキュメンタリー映画祭からは、1995年の優秀賞「 ピクチャー・オブ・ライト」、1999年の審査員特別賞「アンダーグラウンド・オーケストラ」なども上映する。

 上映時間などの詳細はホームページで確認できる。入場無料。事前予約制。11月27日まで。

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