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銀座、有楽町に復興への「祈りのツリー」-デザイナー2000人が協力

色とりどりのオーナメント400個がツリーを彩る(画像=銀座三越の「祈りのビッグツリー」)

色とりどりのオーナメント400個がツリーを彩る(画像=銀座三越の「祈りのビッグツリー」)

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 プロのデザイナーや美大生など約2000人が参加して、被災地復興への祈りを込めてデザインしたオーナメントを飾る「ユニセフ 祈りのビッグツリー」が11月9日、銀座三越(中央区銀座4、TEL 03-3562-1111)エントランスにお目見えした。

佐藤可士和さんがデザインしたモミの木のオーナメント

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 主催は祈りのツリープロジェクトと日本ユニセフ協会。東日本大震災を受け、「デザインの力で被災した子どもたちに何かできないか」との思いでアートディレクターの福島治さん、HAKUHODO DESIGNの永井一史さん、電通ソーシャル・デザイン・エンジンの並河進さんが発案。クリエーター仲間らを発端にプロのデザイナーや美大生から有志を募り、約2000人の賛同を得てそれぞれがオーナメントを製作した。

 11月に入り、銀座、有楽町の5カ所と仙台、気仙沼に「祈りのビッグツリー」を順次設置している。銀座三越への設置は有楽町ロフト(3日~)に続くもので、全高5メートルのモミの木にオーナメント400個を飾り付けた。

 デザインを担当したのは佐藤可士和さん、長嶋りかこさん、森本千絵さんなど第一線で活躍するクリエーターから美大生まで。会場ではボール状のモチーフをカラフルな繊維で包み、耳をつけてクマに見立てた作品や、茶色く塗ったトナカイモチーフをラッピングした作品、家のモチーフにさまざまな色のフェルトの切れ端を貼り付けた作品など、多様なオーナメントがぎっしりとツリーを彩っている。

 今後は、ルミネ有楽町(14日~)、松屋銀座(23日~)にツリーがお目見えするほか、シセイドウ ザ ギンザ(21日~)では店内ディスプレーをオーナメントで飾り付ける。仙台ロフト、仙台三越、気仙沼復興屋台村へも設置予定。

 全ツリーが出そろう11月23日から銀座・有楽町の各会場では、ユニセフ東日本大震災支援募金への参加者にオーナメントを進呈する「オーナメント募金」を実施(ルミネ有楽町は12月3日・4日のみ)。12月に入ると、岩手、宮城、福島の約15カ所の保育園、幼稚園をデザイナーや美大生が訪れ、子どもたちと一緒にオーナメント作りと「祈りのツリー」の飾り付けを行うボランティアツアーを予定している。

 日本ユニセフ協会広報室の井上知美さんは「多くの人に見てもらいたいと思い、銀座・有楽町のランドマークとなる5会場に協力いただいた。12月は大切な人を思い出す瞬間が多い月。祈りのツリーをきっかけに東北にいる子どもたちを思い出し、一緒にクリスマスを過ごすような温かい気持ちになってもらえれば」と話す。

 銀座・有楽町5会場でのツリーの設置は12月25日まで。

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