銀座木村家(中央区銀座4、TEL 03-3561-0091)で1月2日、期間限定あんパン「酒種 いちご」の販売が始まった。
木村屋総本店は1869(明治2)年、木村安兵衛が芝日影町に開業したパン店が前身。銀座4丁目に店舗を構えた1874(明治7)年、米と麹(こうじ)を使ったパン生地にまんじゅうの餡(あん)を包み込む「酒種あんぱん」を開発した。翌年には同あんパンが明治天皇に献上され、日本独自の菓子パンとして定着。木村屋のあんパンは「銀座の名物」として知られるようになった。現在までに百貨店などで直営店約30店舗を展開し、コンビニエンスストアなどにも商品を並べるパンメーカーに成長している。
銀座木村家は、ビル内にパン工場を併設するリテールベーカリーとして独自路線を展開する。1階では「桜」「けし」「小倉」「白」「うぐいす」などの酒種あんパン常時10種程度を取りそろえ、菓子パン類、食パン類、ヨーロッパパン類も販売。
「酒種 いちご」は10年ほど前から展開する季節限定商品の一つ。「バラエティーに富んだあんパンで、幅広い層にアピールできれば」との思いで取り組むシリーズで、これまで「抹茶クリーム」「カルピス」など季節に合わせた商品を展開。イチゴバージョンは5~6年ほど前から年始に並べているが、「毎年少しずつ変化を持たせている。今年は白あんをベースに作ったイチゴ餡にクリームチーズを合わせた」と広報担当の愛甲武之さん。
価格は179円。店頭には、「酒種 ゆず」(1月31日まで)も季節限定商品として並べている。
1階の営業時間は10時~21時。「酒種 いちご」の販売は2月29日まで。