創業110年の仏チョコレート専門店「Hirsinger(イルサンジェー)」の世界初の支店「イルサンジェー 銀座ブティック」(中央区銀座5)が1月4日、銀座・西五番街にオープンした。日本の総代理店が出店した。
「ジョエルデュラン」と隣り合う「イルサンジェー 銀座ブティック」
場所は、ベルギー発のチョコ専門店「ピエール・マルコリーニ」隣のビル1階。ビル内には同日、仏チョコブランド「ジョエルデュラン 銀座本店」がオープン。同店と同じ代理店が出店し、「スイーツ好きの集まる銀座ショコラストリートの形成を目指す」という。
イルサンジェーは1900年、オーギュスト・イルサンジェーが仏ジュラ地方でスタートしたチョコレート店。第一次世界大戦、第二次世界大戦を切り抜け、現在は初代のひ孫に当たる4代目エドワール・イルサンジェーさんが当主を務める。カカオの「深い苦味」と重層構造が特徴で、1997年、4代目がショコラティエ部門でフランス国家最優秀職人賞を受賞したのをきっかけに、国外に認知を拡大した。
世界初の支店としてオープンする同店。店内は本店を受け継ぎ、赤いベルベットの壁面で床と天井には黒を使用。シャンデリアをともし、歴代の当主や職人たちの写真など本店の様子を伝える資料を飾る。
チョコは全工程手作りで、職人が5~6日間かけて製作したもの。レシピは初代が考案した「懐かしい味わい」が特徴の「トゥール・シェフ」、チョコをメレンゲで包んだ2代目による「ル・ガレ」(以上1個800円)、4代目が手掛けたカレー粉が隠し味の「ヴァン・ジョーヌ」(1個600円)など70種以上があり、常時約30種を販売。1日に製造できるチョコは300~500個といい、同店では本店と同じラインアップを直輸入で取りそろえる。
同ブランドマネジャーは「銀座ショコラストリートとしてチョコレート店が並んでいれば、お客さまも選びやすいはず」と話す。
営業時間は11時~20時。