銀座4丁目交差点に面した銀座三越(中央区銀座4)ファサードに2月1日、ヤノベケンジさんのアート作品「サン・チャイルド」をモチーフにした高さ20メートルの懸垂幕がお目見えした。
三越伊勢丹では同日より、同店と伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店でショーウインドーアート展「KISS THE HEART (キスザハート)#1」をスタート。若手作家のセールスプロモーションに特化したアートフェア「TOKYO FRONTLINE(トーキョーフロントライン)」がプロデュースする同展は、東日本大震災への復興支援を目的に開催。作品のテーマは「イマジネーションの力」で、若手アーティストたちが「震災復興をどのように捉えたか」をを伝えながら、参加アーティストが制作したアート作品のチャリティーオークションも実施する。
銀座三越ではゲスト作家として、ヤノベケンジさんの作品も展示。震災以降、復興を願う高さ6.2メートルのモニュメント「サン・チャイルド」を制作し各地で展示を行っているヤノベさん。黄色い放射線防護服を着た少年が、希望の象徴である太陽を右手に防護マスクを脱いで前方を見上げる作品で、「勇気と希望の象徴になればという思いを込めた」(ヤノベさん)。三越ライオン口エントランスには、高さ60センチのミニ版サン・チャイルドに加え、サン・チャイルドが中央に立つステンドグラスも登場した。
中央通りに面したショーウインドーでは、河野愛さん、緒方範人さんなど若手作家4人のアート作品も紹介する。4人を含めた21組が制作したアート作品は、チャリティーオークションにも出品。会場は銀座三越9階テラス/テラスコートで、開催日時は3月4日18時~(17時から受け付け)。落札額の全額(消費税分除く)は、東北芸術工科大学と京都造形芸術大学が共同で実施している復興支援事業「こども芸術の家プロジェクト」に寄付する。
作品について、ヤノベさんは「これまで批評性のある作品なども制作してきたが、震災を通して作品作りの意味が変わった。アートを通してポジティブなビジョンを提案し、勇気と希望を持ってもらうきっかけになれば」と話す。
営業時間は10時~20時。2月27日は休館。ショーウインドーでの展示は2月27日まで(懸垂幕は同26日まで)。