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「銀座もとじ」、銀座に大島紬専門店-奄美大島の歴史や風土も紹介

「ぎゃらりー泉」を展開した銀座3丁目に出店

「ぎゃらりー泉」を展開した銀座3丁目に出店

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 「銀座もとじ」(中央区銀座4)は2月25日、銀座に奄美大島の伝統工芸「大島紬(つむぎ)」に特化した呉服店「銀座もとじ 大島紬」(銀座3、TEL 03-3535-3871)をオープンする。

銀座もとじオリジナル大島紬

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 銀座もとじは1979(昭和54)年、泉二弘明さんが創業。「新しい時代の新しい着物店」をモットーに、織りの着物専門店「和織」、染めの着物専門店「和染」、和文化の発信基地「ぎゃらりー泉」(以上銀座4)、業界初の男の着物専門店「男のきもの」(銀座3)など、銀座を中心に個別のニーズに専門特化した呉服店を展開する。

 1949(昭和24)年生まれの泉二さんは鹿児島県大島郡龍郷町出身。大島紬は故郷の伝統工芸で、「子どものころから機を織る音を聞き、大島紬の作り方を見てきた」。その後、陸上の長距離選手として東京の大学に進学したが、けがによって入学1年目で選手生活を断念。ある日、故郷から持ち込んだ荷物にあった「父の形見」の大島紬を羽織って「亡くなった父親が『この道で生きろ』と言っているような気がした」と泉二さん。「私を着物の世界に導いてくれた」と、大島紬には特別な思いがあるという。

 2003年~2009年は、「埋もれている島の作り手たちに何かを感じてほしい」「後継者が生まれてほしい」との思いで企画展示を実施。泉二さんが奄美大島で選んできた大島紬を店内に飾り、反物作りに関わる「図案師、締機師、染師、織子」の名前をそれぞれ記した。鑑賞者が「着たいと思う大島紬」に投票する仕組みで、投票結果がオリジナル大島紬の製作にもつながったという。

 「大島紬の復活と可能性」をテーマにオープンする同店。場所は「男のきもの」近くで、これまで「ぎゃらりー泉」として構えていた店舗を改装。ギャラリー泉はこれに伴って、もとじの本店「和織・和染」に併設した。店舗面積は9坪。店内では大島紬の反物200反程度を中心に、大島紬とコーディネートできる女性向けオリジナル帯や、大島紬のかすり糸で作った角帯や羽織ひも、合財袋なども取り扱う。

 反物は「銀座もとじオリジナル大島紬」「銀座もとじセレクト大島紬」「伝統を守った大島紬」の3つのテーマで構成する。「軽くて着心地良く、しわになりにくいのが特徴」で、「伝統技術や織物の素晴らしさとともに、奄美大島の歴史や風土、大島紬の歴史的背景なども伝えながら、確かな商品を紹介したい」と泉二さん。作り手に作品発表の機会を提供し、「大島の産地や作り手を元気にしていくことができれば」とも。

 営業時間は11時~19時。

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