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ルミネ有楽町店に「復興デパートメント」初のリアル店-被災地の産品販売

なめらかな口溶けが特徴の「鳴子プリン」

なめらかな口溶けが特徴の「鳴子プリン」

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 ルミネ有楽町店(千代田区有楽町2、TEL 03-6268-0730)屋外イベントスペースで3月22日、東北の産地直送品からハンドメード商品までを扱うインターネット百貨店「復興デパートメント」が初となるリアル店舗を期間限定で出店する。

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 復興デパートメントは昨年12月、ヤフーを事務局にスタートしたオープンプロジェクト。農産物、海産物、伝統工芸品、スイーツなど東北の特産物を販売するインターネット百貨店を軸に、被災地の生産者、加工業者、小売業者らを支援。NPO、パートナー企業らも参画して「生産・小売りの1年以内の復活」を目指し、当初34点でスタートした商品点数は現在では約3万点を数えるまでになった。

 プロジェクトのサポートにルミネが名乗りを上げたことなどをきっかけに、リアル店舗出店が実現した。場所はルミネ有楽町店屋外スペース・ルミネパサージュで、石巻焼きそばの実演販売を始め、さんまスモークや会津地鶏の生ハムなどのおかず、鳴子プリンやみそカステラなどのスイーツ、三陸の浜の女性たちが漁網と麻ひもを使って作った「浜のミサンガ」などの工芸品など約30品目を販売。「生産者と消費者が直接話をしたり、交流ができたりする場になれば」と、週末には東北から駆け付けた生産者も店頭に立つ予定。

 宮城県大崎市「ファーム・ソレイユ」が手掛ける鳴子プリンは、県内産の牛乳を使った手作りで「ソフトクリームのようななめらかな口溶け」が特徴。「高砂長寿味噌本舗」(宮城県石巻市)の「味噌カステラ」は、しっとりしたカステラにみそを混ぜ合わせて仕上げている。そのほか、老舗「若松味噌醤油店」(福島県南相馬市)が手掛ける米糀(こうじ)のみを使った無添加甘酒、「会津地鶏みしまや」(福島県大沼郡)が手掛ける全国でも珍しい地鶏の生ハムなども販売。

 出店は、期間中にルミネが主催する「桜を見上げよう」Sakura Projectの一環。全国から集めた桜の枝を組み合わせて高さ約8メートルの桜に見立てる花見イベントで、復興デパートメントではこれに合わせて岩手県の3つの蔵元が手掛けるカップ酒「ハナサケニッポン花見酒」の先行販売も予定している。

 「風化を防ぎたい思いもあるが、私たちが出会った東北の生産者の皆さんの商品は、『被災したから』ということは関係なく買ってみたくなる商品がたくさんある」とヤフーコンシューマ事業統括本部ECオペレーション本部総合販売企画部長・長谷川琢也さん。「『買って支援』を体験してもらえる機会にしたい一方、有楽町の『目が高い』消費者が東北の商品にどんな反応をするのかも見てみたい。今回ご利用いただいた方が復興デパートメントの『仲間』と思えるようなイベントにできれば」とも。

 出店時間は11時~19時(最終日は18時まで)。今月25日まで。

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