中央区立中央会館「銀座ブロッサム」(中央区銀座2、TEL 03-3542-8585)で4月13日、人間国宝による「立体怪談」や正統派落語などから成る「銀座ハイカラ寄席」が初めて開催される。
主催は銀座ブロッサム。中央区ではここ数年30~40代の若い世代の定住人口が増加しており、同施設では「新しい区民の方にも足を運んでもらいたい」との思いで2年ほど前からコンサートや映画会などを主催。銀座ハイカラ寄席は「中央区という特色を生かした看板イベント」との思いで企画したもの。「今後の寄席内容は検討段階だが、落語や講談など伝統芸能の魅力にハマる入り口となるようなイベントにしていければ」と同事業担当の土屋さん。
初開催となる今回は、講談界初の人間国宝・一龍斎貞水(いちりゅうさいていすい)さん、柳家小さんの一門の正統派で、美声の持ち主としても知られる落語協会副会長・柳亭市馬(りゅうてい いちば)さん、愛嬌(あいきょう)のある風貌と鋭い語り口が持ち味の桃月庵白酒(とうげつあんはくしゅ)さんが出演。
会場では市馬さん、白酒さんが正統派の落語を展開。後半では怪談らしくしつらえた「おどろおどろしい雰囲気」の舞台上で、「怪談の貞水」の異名を持つ貞水さんが「立体怪談」を披露する。貞水さんの怪談は「深みと迫力のある声色と磨きぬかれた語りが魅力で、話芸の途中に展開する特殊演出も見どころ」と、土屋さん。
「開催日は、ちょうど桜が散り始めているころ。近くの築地川亀井橋公園にも素晴らしい桜があるので、ぜひ桜の季節と共に『銀座ハイカラ寄席』で心地よい週末を過ごしてもらえれば」とも。
開演時間は18時30分~。チケットは3,300円(全席指定、中央区在住・在勤者は3,000円)。同施設受付窓口、チケットぴあなどで販売している。