満開となったさまざまな品種のバラ約200株が並ぶ「ローズガーデン」が5月24日、ファンケル銀座スクエア(中央区銀座5、TEL 03-5537-0231)10階にお目見えした。
通常はVIPルームとして使用する10階テラスガーデン付きサロンスペースを一般開放し、さまざまなテーマでバラを並べる恒例企画。「10階は閉まっていることも多く、もったいない」(ファンケル銀座スクエア企画管理グループ・深澤さん)との思いで2008年から開放し、年々認知を拡大。地上40メートルで展開する「空中バラ園」として、昨年は1週間で4000人が来場するなど人気企画へと成長した。
震災から1年を経た今年のテーマは「過去から未来へつながるバラの物語」。テラスガーデン入り口付近には、「伊豆のアンティークショップで見つけた」という木製扉をレイアウト。テラス壁面へ伸びた「階段」に色とりどりのバラを並べ、「空へ続く未来への階段」を表現した。バラの枝で組んだベンチや、ペットボトルを再利用した鉢など、細部への工夫も。
初年度より、東京都のバラ愛好家団体「武蔵野バラ会」が協力。自宅で育てたバラを前日の夜間に持ち寄り、夜を徹して飾り付ける。「大家」として知られる跡見昭さんが手掛けたバラ盆栽で、樹齢57年を数える「ペルラデアルカナダ」をはじめ、直径10センチメートル以上の大きな花を開いた「ハイブリッドティー」や「イングリッシュローズ」「フレンチローズ」「フロリパンダ」など約200株が見頃を迎え、豊かな芳香を放っている。
期間中、会場にはバラ会メンバーが常駐してバラの育て方や楽しみ方をアドバイス。フリードリンクコーナーも設ける。
「今年はローズガーデン企画とバラの開花が時期的に重なり、期間中は晴れという天気予報も出ている」と笑顔を見せる深澤さん。武蔵野バラ会ローズガーデン幹事の渋谷要作さんは「バラ会のメンバーが毎日丹精を込めて育ててきた鉢が並んでいる。来てくれた皆さんに喜んでもらえれば」と話す。
展示時間は11時~18時。入場無料。5月31日まで。