コメディー、ホラー、アクションからドキュメンタリー、アニメまで、幅広いラインアップで最新フランス映画を紹介する「フランス映画祭2012」が6月21日、有楽町マリオン(千代田区有楽町2)で始まる。
主催は世界中でのフランス映画の復興を目指すユニフランス・フィルムズ。日本では1993年に横浜でスタートし、以降東京、大阪など会場を移しながら毎年開催。昨年からは有楽町に拠点を置き、今回20年目の節目を迎える。
オープニングを飾るのは、昨年東京国際映画祭でサクラグランプリを受賞し、フランスでは1900万人以上の動員を記録した感動作「最強のふたり」(2011年、配給=ギャガ)。ほかに、アカデミー賞作品賞受賞作「アーティスト」の監督・主演コンビがタッグを組み、「オールカラーでマシンガントークを繰り広げる」という「プレイヤー」(2012年、配給=ブロードメディア・スタジオ、コムストック・グループ)や、ベルギーの人気シリーズ絵本「クマのアーネストおじさん」を原作にしたアニメーションで、水彩画をイメージさせる実験的な作風を展開する「アーネストとセレスティーヌ」(2012年)などの長編11本、短編6本1プログラムの全12プログラムを一挙に公開。ロードショーを目前に控える話題作から、配給未決定の貴重な作品まで、幅広いラインアップでフランス映画の現在を伝える。
映画祭に合わせて、フランスからはゲスト約15人が訪日。デビュー作「愛について、ある土曜日の面接室」(2009年、配給=ビターズ・エンド)が高い評価を受け、「今後のフランス映画界をリードする存在」とされる気鋭監督レア・フェネールさん、「わたしたちの宣戦布告」(2011年、配給=アップリンク)監督兼主演のヴァレリー・ドンゼッリさんなど、「今のフランスを象徴する」女性アーティストたちが「映画界の顔」としてオープニングセレモニーに登壇する。
併せて、20回目を記念して「アップルストア銀座」(中央区銀座3)を会場に、「アーネストとセレスティーヌ」監督のバンジャマン・レネールさん、ホラー「リヴィッド」(2011年、配給=キングレコード)のジュリアン・モーリー監督、「ミステリーズ・オブ・リスボン(仮)」(2010年、配給=アルシネテラン)に出演する俳優で、監督、ミュージシャンとしても活躍するメルヴィル・プポーさんの3人が、それぞれ映画製作のエピソードを披露するトークイベント(全3回)を開催する。
メーン会場=「有楽町朝日ホール」(有楽町マリオン11階)、レイトショー会場=「TOHOシネマズ 日劇」(同9階、6月22日~)。鑑賞券は前売り1,200円ほか。6月24日まで。