「真珠の耳飾りの少女」来日を記念して、銀座・ミキモト本店(中央区銀座4)で7月27日、少女の耳飾りをテーマにした作品など、オランダの現代作家10人のジュエリー展「オランダ現代ジュエリーの息吹」が始まった。
東京都美術館(台東区)では現在、「オランダ・マウリッツハイス美術館展」が開催されている。フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」の来日が話題を集める同展に向け、ミキモトでは「今、この少女に真珠の耳飾りを作るとしたら」というテーマでジュエリーを製作。同展開催期間中に1組を東京都美術館に、1組をミキモト本店に特別展示している。9月17日まで。
これに併せて本館6階ミキモトホールでは、「クールで自由で個性的」と評されるオランダのジュエリー作家を紹介する記念展「オランダ現代ジュエリーの息吹」を始めた。オランダを代表する10人の作家が、少女の耳飾りをイメージした新作ジュエリーなど約65点を展示する。
アレクサンダー・ファン・スロッべさんは、オランダ最古の陶磁器メーカー「ロイヤル・ティヒラー・マッカム」の陶器を使った「マッカムの真珠」をデザイン。マルティーネ・フィアヘーヴァーさんはキッチンや部屋の隅などからオブジェを見つけ、ジュエリーへと「昇華」。イヤホンに見えるネックレスや輪ゴムを使ったブレスレットなど、遊び心あふれるアイテムを並べる。
ほかにプラスチックを「貴金属」扱いしたアクセサリーや、「自転車から見た風景」を表現したジュエリーなど、多様な素材・形の個性的なジュエリーを一堂にラインアップ。うち一部は「少女の耳飾り」をイメージした新作で、ミキモトが提供する真珠を盛り込んだ作品も見られる。
開催時間は11時~19時。入場無料。9月2日まで。