食べる

築地場外に焼き肉店「ふたご」-双子が出店、「ロースターからはみ出る」カルビも

1枚に4つの部位が盛り込まれた「名物黒毛和牛のはみ出るカルビ」(1,575円)

1枚に4つの部位が盛り込まれた「名物黒毛和牛のはみ出るカルビ」(1,575円)

  • 0

  •  

 築地場内市場に8月11日、目の前でスタッフが焼く「黒毛和牛のはみ出るカルビ」など、独自サービスで知られる焼き肉店「ふたご」の築地店(中央区築地4、TEL 03-3542-2522)がオープンした。

築地・波除通り沿いのビル2階へ出店

[広告]

 「ふたご」は2010年、五反田に1号店をオープン。オーナーは1980(昭和55)年大阪生まれの在日3世・李純哲(リースンチョル)さんで、実家は焼き肉店を営む。幼い頃から「歴史に名を残したい」との夢を持ち、双子の弟・純峯(スンボン)さんとともに大手焼き肉チェーンで修業。共に30歳を迎えたのを期に独立を果たした。

 「焼き肉は家族連れからカップルまで、食べ方のスタイルの幅が広がってきている」と、1人前の肉量を50~60グラムに設定して価格を半分に抑えた。「料理の提供はお口まで」を信条に、店員が客の目の前で肉を焼く積極的な接客コミュニケーションを展開。ロースターを覆い尽くす「名物黒毛和牛のはみ出るカルビ」(1,575円)、食感の特徴を伝える「やめられないミノ(豚)」(504円)など、メニュー名にも工夫を凝らした。

 「双子がやっている面白い店」として話題を集め、人気店へと成長。今年5月までに中目黒に2店、新橋に1店を構え、同店は「ふたご」ブランド5号店となる。

 場所は築地場外市場・波除通り沿いの2階で、ビル隙間の狭い通路から階段を登る「隠れ家感」も特徴。店舗面積は15坪で、床や壁面は居抜きのままのシンプルな内装に、丸椅子やテーブルを並べ、壁面にはメニューや肉の写真をにぎやかに飾り付けた。席数は40席。

 メニューは他店同様、ホルモン系は504円の均一価格で提供する。「名物黒毛和牛のはみ出るカルビ」は250グラムの1枚肉で、店員が肉を焼いた後にカブリ、ゲタ、リブマキ、リブ芯の4つの部位に切り分ける。ほかに「ネギハラミステーキ」(1,974円)、「天使の上カルビ」(2,079円)などの「上もの」系も用意。辛さが特徴の「半殺しキムチ」(504円)、冷麺などのサイドメニューもそろえる。ドリンクはビール、サワー、焼酎などで、主に504円。客単価は4,000円~5,000円。

 「肉をもみ込んでタレに付けて焼く焼き肉は、臭みのあるホルモンを工夫して食べてきた在日のおじいちゃん、おばあちゃんが生み出したもの。焼き肉を通して在日の食文化を広げていきたい」と純哲さん。「築地といえば魚というイメージがあるが、店を目指してお客さんに足を運んでもらえるような場所になれれば」とも。

 営業時間は11時~15時、17時~23時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース