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銀座で富山の国際ポスターコンペ「IPT」30年記念展-2012年度受賞作も

会場風景(写真=藤塚光政さん)

会場風景(写真=藤塚光政さん)

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 世界最大規模の国際ポスターコンペティション「世界ポスタートリエンナーレトヤマ(以下、IPT)」の活動30年の軌跡を追う企画展が現在、「ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)」(中央区銀座7、TEL 03-3571-5206)で開催されている。

2012年度グランプリ受賞作、福島治さんによる「オイディプス王」(日本)

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 IPTは富山県立近代美術館が主催し、1985(昭和60)年に設立。世界から最新のポスターデザインを公募し、審査・選抜する日本で唯一の国際公募展で、3年に1度のトリエンナーレ方式で開催。同館では9月まで第10回展を開催中で、全応募作品から選ばれた入選・受賞作品に審査員による招待作品を加えた約420点を通して、世界最先端のポスターデザインを紹介している。

 gggで開催するのは、設立30年を経て世界最大規模のポスター展へと成長したことを記念した企画展。ポスターの特徴を「世界共通の視覚言語として、グラフィックデザイナーの思索と視覚の全力量が一瞬に評価・判断される」ものとして、第1回から第10回までのグランプリ作・金賞作を中心に優れたポスター作品を一堂に展示する。

 受賞作は、「お仏壇 はせがわ」のポスターで、「私は先祖の未来です。」のコピーとともに骨をレイアウトした作品(サイトウ・マコトさん、1985年度受賞)、ミシェル・カレーズさんによるモザイクをモチーフにしたフランスの「花市場」ポスター(1991年度受賞)、縦線と横線で人の姿を浮かび上がらせたジェラール・パリス=ラヴェルさんによる仏「都会の歩行者‐街路のポスターは市民運動によって破壊される」ポスター(2000年度)など。2012年度グランプリの「オイディプス王」ポスター(福島治さん)もお目見えしている。

 開催時間は11時~19時(土曜は18時まで)。日曜・祝日休館。入場無料。8月28日まで。

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