食べる 買う 暮らす・働く

激戦区・銀座1丁目に茨城のアンテナショップ-納豆とんかつも

今後1000アイテム以上を揃えていく「セレクトショップ」

今後1000アイテム以上を揃えていく「セレクトショップ」

  • 0

  •  

 茨城県のアンテナショップ「茨城マルシェ」(中央区銀座1)が11月13日、沖縄、高知、広島、山形とアンテナショップ4店舗がひしめく激戦区・銀座1丁目にオープンした。

納豆を豚肉に挟み込んで揚げたオリジナルメニュー「納豆とんかつ」

[広告]

 茨城県では昨年7月、外堀通り沿いの旧・銀座TSビル1階に「黄門マルシェ」を開業。東日本大震災、原発事故の影響による風評被害の払しょくなどを狙った期間限定出店だったが、今年8月の営業終了までに買い物客数は約1.5倍に拡大。7月には「既存リピーターの誘致」「他のアンテナショップとの相乗効果」などを狙い、前店から約600メートル離れた銀座1丁目への出店を発表していた。

 出店先は外堀通りから桜通りへの入り口で、首都高高架下に位置する紺屋ビル(銀座1)1階。近隣の外堀通り沿いには沖縄県「銀座わしたショップ」と高知県「まるごと高知」(以上、銀座1)が並び、同店オープンによって桜通りへと流れる新たな買い回り動線が生まれることが期待できる。

 店舗コンセプトは「茨城の一番おいしいところを持って来ました」。農作物の販売にも力を入れた前店に比べ、今回は納豆など既存の人気商品に、「新たに生産地に出向いて厳選した商品・食材」をラインアップ。今後1000~1200アイテムをそろえていく予定のセレクトショップに、茨城産食材を主力に据えたレストラン&バーを併設する。店舗面積は200平方メートルで、オープンキッチンスタイルのレストランにで50席以上を用意する。

 セレクトショップ(TEL 03-5524-0818)では、中国が起源の原種豚で、国内では同県でしか育てられていないという「梅山豚」を使った肉まん(塚原牧場)、県産メロンを使って、メロンの果汁と果肉だけでパン生地を練り上げた「究極のメロンパン」(鹿島製菓)、「常陸牛」(常陸牛振興協会)、「常陸野ネストビール」(木内酒造)など幅広い商品をラインアップ。11月中旬以降、「出来立て」の干し芋を受注販売するサービスも導入する予定。 

 レストラン(TEL 03-5524-0827)では、納豆とんかつ、ローズポークステーキなどのメーン料理に県産ブランド納豆をセットにしたランチタイム、コーヒーと干し芋のモンブランや納豆アイスなどを扱うカフェタイム、あんこう鍋、シャモ鍋、ローズポーク鍋など県産野菜・肉・魚を地酒とともに楽しめるディナータイムの3部でメニューを展開。あんこう鍋は、震災での津波被害によって現在休業中の日立市の旅館「鵜の島温泉旅館」の伝統レシピを再現したもの。

 運営については、全体の統括を「ぐるなび」が受託し、実務的なショップ運営を前店の運営を担った「銀座農園」が、レストラン&バーの運営を「kiraku corporation」が担当。「東京では食材情報に注目が集まっており、関東近郊の食材へのニーズも高まっている」と、ぐるなび執行役員で法人営業部門・副部門長の小林達也さん。「今後、生産地に足を運んで食材の目利きに挑戦していく一方で、ぐるなびの強みである店舗やシェフとのネットワークを生かして、素材の良さを伝える料理や物語探しに力を入れ、PRしていきたい」と意気込む。

 営業時間は、物販=10時30分~20時、飲食=11時~23時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース