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銀座松坂屋跡にエリア最大級の複合ビル建設へ-都市計画始動

完成後の施設外観イメージ

完成後の施設外観イメージ

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 J.フロントリテイリング(中央区銀座6)、森ビル(港区)などを中心にした「銀座六丁目10地区市街地再開発組合」が12月12日、東京都から組合設立の認可を受け、松坂屋銀座店を取り壊して銀座最大規模の商業施設を建設する再開発都市計画を本格的に始動する。

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 「松坂屋銀座店」を含む銀座6丁目10番と、隣接する同11番の2つの街区で構成する約1.4ヘクタールを、一体的に整備する再開発事業。重点的に市街地の整備を推進すべき地域と政令で定める「都市再生緊急整備地域」に該当するエリアで、都では民間による施設の機能更新を通して、「活力と魅力のある都心部の形成」を推進する狙い。

 松坂屋銀座店の取り壊しを前提に、該当エリアに銀座最大級となる地下6階、地上13階、高さ約56メートルの大規模複合施設を建設する計画。建物地下2階から地上6階には約5万平方メートルの商業空間を、7階から13階には1フロア面積約6100平方メートルのオフィス空間を、地下3階には多目的ホールを導入予定。同ホールは災害発生時の帰宅困難者の一時滞在スペースとしても活用する。

 来街・来施設者動線としては、国内外からの観光客受け入れに向け観光バスなどが停車可能な乗降スペースを確保。地下鉄銀座駅から施設までを地下コンコースで直結させる地下歩行者通路、歩車分離の貫通道路、中央通りと三原通りをつなぐ歩行者専用通路を整備し、歩行者動線のバリアフリー化も進める。非常用発電や防災用備蓄倉庫など災害時の地域全体の防災支援機能も有する。総事業費は約758億円。

 計画始動に向け、組合ではL Real Estate(LRE)、住友商事、森ビルが共同出資する「銀座六丁目開発特定目的会社」を設立予定。鹿島建設、谷口建築設計研究所による「銀座六丁目地区市街地再開発計画設計共同体」が設計を実施する。

 松坂屋銀座店では12月、「Thanks Final」と題して営業88周年の歴史を振り返るウェブサイトを開設。今後、2013年12月の権利変換計画の認可を経て、2014年1月に施設工事着工、2016年8月に施設完成を予定する。

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