女優たちの写真に刺しゅうを施す「美女採集」シリーズで知られる若手アーティスト清川あさみさんの個展「『こども部屋のアリス』絵本原画展」が3月8日、ポーラミュージアムアネックス(中央区銀座1、TEL 03-3563-5501)で始まる。
文化服装学院在学中からファッション雑誌のモデルとして活躍していた清川さん。卒業の前後から糸や布を素材にした作品などを作り始め、旬の女優たちの写真に刺しゅうを施した「美女採集」シリーズで広く知られるように。近年は宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」「グスコーブドリの伝記」などの絵本も手掛け、華やかで繊細な世界観が若い女性を中心に支持を集める。
「ふしぎの国のアリス」を題材にした絵本「こども部屋のアリス」のために制作した作品を紹介する同展。物語の中から25のシーンを選び、布、糸、ビーズ、スパンコールなどを使ってアリスの世界観を表現した立体作品で、絵本ではこれを写真に撮って掲載した。
アリスが小屋から手足を突き出した「アリス・煙突・トカゲ」、涙をレースなどで表現した「泣いているアリス」などが並び、「アリスの着ている洋服も全部異なる。ファッションへのこだわりも楽しんでもらえれば」と担当者。会場では今月23日、施設内での絵本購入者を対象に清川さんのサイン会も開催予定(15時~)。
開催時間は11時~20時。入場無料。4月7日まで。